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SDGs 技術

珈琲消費のSDGs

cafeinfo”珠玉の珈琲技術”では、主に「ペーパードリップ」での珈琲の楽しみ方を取り扱っています。

お湯と、口の細いドリップ用ポットと、ドリッパーと呼ばれる漏斗(ロート)、そして濾紙を使います。

  • そろえやすい簡易な器具
  • 直接お湯を使いすぐそのまま飲める
  • 最小限のゴミ
  • 洗剤が必須でない

など、SDGsを推進する現代に最も合った珈琲の楽しみ方と考えています。

SDGsは、2015年の国連の締約国会議にて採択された2030年まで15年間の世界指針。地球と人類が持続可能となるために必要な17の行動が規定され日本を含む全会一致で採択された。上図は国連バージョンの英語版オリジナル(国連の公式サイトには日本語版はない)。民間組織などが取り組みのためロゴ使用するには、国連事務局での審査を受ける必要がある。認証を受けた機関が使用する場合は、左上の国連ロゴを削除したバージョンを、図柄の審査を受けて許可機関のロゴと並べる形で使用が許可されます。

ちょっとしたコツさえ掴んでしまえば、珠玉の珈琲を、登山や旅行先でも自分ですぐに準備することができ、また、出先からのゴミの持ち帰りや分別も容易です。

私の場合は、豆を挽く手引きミルと、ドリップ用具一式を、豆と一緒に持ち歩き、訪問先でお湯を使わせてもらって、珈琲を直接ふるまうことを、おみやげの代わりにすることがよくあります。

機械を使わず、自分の道具と豆とお湯さえあればどこでもおいしい珈琲が飲めるし、いれて差し上げた皆さんが、予想外のおいしさに驚いてくれるその喜びの表情に出会えるのはありがたい限りです。

20年くらい前には、ドリップ用ペーパーといえば真っ白なものが主流でしたが、漂白剤は環境汚染物質でもあるため、今では、無漂白紙が主体になりました。また、わずかなグラム数とはいっても、一年中使うものですから、もしも素材として気になる場合は、原料がバージンパルプ(主に熱帯材などから直接工業的につくられた森林保全上好ましくない場合もある紙)でないものも、選ぶことができます。持続可能な循環生産型林業地としてFSC認証されたペーパーもありますし、非木材紙だけでつくられたものも普通に手に入ります。

FSCは、持続可能、循環生産の仕組みが確立された林業生産地の世界的な認証制度です。

自然の恵みをいただくのですから、自然をどんどん破壊して資源を食い荒らすのではなく、いつの世までも、持続可能性の中で安心して珈琲を楽しみたいものです。

現代生活を営んでいれば、どうしても、自然の命を失う行動を、ゼロには中々できません。そんな中でも、選べる場合は、サステナビリティーで判断していきたいと思っています。